2021.03.08
ようやくにして、国の緊急事態宣言が解除され、今宵は、昨年の暮れ以来、
約2か月半ぶり、久方ぶりに皆様と会食する機会をいただき、少々気持ちが高ぶっております。今宵は、まさにロータリアン冥利につきる八勝館での夜間例会となりました。そして、このコロナ禍の中、細心の注意を払って、お酒もありのこのような宴席をご用意いただきましたこと、女将をはじめとする関係者の皆様方に、まずもって感謝申し上げたいと思います。
さて、本日は始めに、先日天寿を全うされました鋤納先生につきまして、僭越ながら一言触れさせていただきます。鋤納先生には建築の世界で、直接薫陶をいただいたわけではありませんでしたが、我々建築設計界隈において、先生はまさに雲の上の存在でありました。そして晩年の一時期、ここ名古屋東RCにおいて、ロータリーの仲間として気軽にお付き合いをいただいたことは、何物にも代えがたい思い出になりました。謹んで鋤納先生のご冥福をお祈り申し上げます。
ところで、ようやく春めいてきた今日この頃、各地で梅まつりや菜の花だよりが聞こえてまいりました。例年、近場の天白区にある、名古屋市農業試験所のしだれ梅まつりを楽しみにしていますが、今年も現在ほぼ満開に近く、しだれ梅まつりが好評開催中でありまして、先週末にはさっそく覗いてまいりました。当日はあいにくの曇り空ではありましたが、それはそれでまた一興でした。
梅の花といえば、平安京の昔から、我が国の春の花の代名詞でした。多くの歌人が折に触れ詠んでおりますが、最近の話題で言えば、令和の年号の元歌とされる、万葉集の序文、大伴旅人の「初春の令月にして、気よく風和らぎ、梅は鏡前の粉をひらき、蘭ははい後の香を薫らす」がつとに有名です。してみると、令和という年号は、誠に由緒正しい素晴らしい年号だと思い知るのですが、現在、我が国がこうして突然のコロナ禍に見舞われて右往左往しているというのも、何だか皮肉なめぐりあわせというしかありません。
ところで、本日は、春のIDM=インフォーマル・デイスカッション・ミーテイングです。IDMは文字通り、ざっくばらんに本音の話し合いをしていただく場でありますが、今宵は是非とも喫緊の課題として「会員増強」の話題を取り上げていただければと思っております。
実は、厳然たる事実として、現時点の我が東RCの会員数は、きっかり80名であります。すべてをコロナ禍のせいにするわけでもありませんが、ここにきて徐々に減少傾向が続いており、この数字には、大いに危機感を持たざるを得ません。ロータリー活動は結局のところ、みんなで集まって会食してなんぼの世界だということかもしれませんし、まさにこれこそが、我名古屋東RCが守り育ててきた伝統に違いないのですが、ウィズ・コロナの現在、ここは、是非とも皆様のお知恵を拝借させていただきたく思う次第であります。
何はともあれ、今宵は久方ぶりの会食の機会です。ごゆるりとおくつろぎいただき、楽しんでいただければ幸いです。