「立春の卵」の話をご存知でしょうか。
最近の中日新聞の囲み記事で、
改めて紹介されていました。
卵は普通立たないが、
立春にだけ立つという説が中国の古書にあり、
昭和22年頃の立春に、
世界中で卵を立てる実験を行い、
そして卵は見事に立ったという記事が、
朝日新聞などに掲載された由。
この記事を読んだ物理学者の中谷宇吉郎博士が、
その事実に疑問を抱き、
卵は立春にだけ立つのではなく、
いつでも立つのだということを実証されたという話です。
卵は立たないのではなく、
人々が立たないと思い込んでいただけだったのだと、
見事に喝破されたのでした。
誤った先入観の愚かさの例えだそうです。
受け売り話ですが示唆に富んだお話故、
敢えて紹介させていただきました。